郊外型喫茶店の復権

オランダ坂珈琲邸、ちょっとしゃれな喫茶店が近くに開店して3カ月。行列のできる開店景気が終わったようなので、覗きに行ってきた。

コメダコーヒーに対抗してか最近増えてきている喫茶店。おそらく郊外型スターバックスに刺激を受けたのだろう。駐車場は20台、それなりに大きな店になる。


店内は1号店(東大和)と比べて手狭ではあるが、星乃珈琲よりは広いか。ケモダは座席は狭いが通路は広い。この辺りがそれぞれの会社の考え方の違い。
コーヒーを注文して出てきたのが、このカップでどこかで見たことのあるような。
これはもしかして、前回行った京都某所の・・・・と思い写真を比べてみた。


京都イノダコーヒーのカップの写真です。にているような、違うような、微妙な感じだが?

ただ喫茶店、それも居心地の良い広々とした空間を提供する喫茶店となるとおのずから模範になる店は限られるのではないか・・・。

茜屋珈琲店、椿屋珈琲店、もうなくなってしまったが談話室滝沢。京都のイノダコーヒーもそうした名店の筆頭だから当然模倣されるのだな。


オランダ坂珈琲邸の名物はパンケーキ。ちょっと厚めのパンケーキにチョコとバナナがついたもの、それにホイップバターが添えてあり午後のおやつにはちょうど良いのかな。

半分食べたところで挫折した人間には発言の資格はないと思うが、美味しいのは間違いない。が、量が多すぎる。

ちなみにこのパンケーキは二枚、三枚と追加注文可能で耐える人は食べるのだということを再認識する。

デザートというには余りに量が多いのではと思うが、甘いもの別腹ということなのか・・・。


この喫茶店は、主婦の皆様のオアシス?のようなもので、ともかく一山いくらといいたいくらいの女性グループが共鳴を起こすようなにぎやかさで会話をしている。BGMはかすかに聞こえる程度。昼から居酒屋状態でMAXモードでおたのしみというところ。静かにくつろぐ場所ではないらしい。

もう1店が上島コーヒーの郊外型1号店。ドライブスルー併設というのがスターバックスのストレートな模倣。それは良いのだがドライブスルーのシステムはもう少し研究の余地がある。



外観はなかなかシックなのだけど中に入ると狭さが目立つ。都市型のうえ島珈琲店より狭い。郊外に出店する時には、客席のスペーシャス、ゆったり感が必須だと思うが、そのあたり開発者はどう考えているのだろうか・・・。

ドライブスルーはファストフードが始めた郊外型店舗では必須の装備だが、喫茶店のテイクアウト需要(都市型立地では必須というか売り上げの半分を占めるらしい)の考え方はまだ微妙な時期ではないか。

ただ、コンビニ各社がコーヒーのテイクアウト対応を進めている以上手を抜くわけにはいかないと思うが、そのあたりの迷いが出ているのがこのドライブスルー。



コーヒー自体は特筆することはない。モーニングセット120円でトーストとゆで卵がつけられる。
ちなみにこのバツがついている卵は、生卵と見分けるためらしい。この卵はすぐに取り換えられた。つまり最初の卵は生だった。急いで割らなくてよかったと真剣に思った。


どちらにしても、セルフサービス型喫茶店の普及により激減したフルサービス型喫茶店が盛り返してくるのがうれしい。ここしばらく前期高齢者(65-74歳)に対応したサービス、「モノよりコト」の時代が到来したのは間違いのないことで、居心地の良い空間と適切な接客が差別化の切り札となる。

サービス業の革命期と考えるべきだろう。

きわめて個人的だが、喫茶店の復活はうれしいぞ。


オランダ坂珈琲邸
東京、埼玉、神奈川各所に展開中

http://www.restaurant-business.co.jp/brand/brand.html#r01

上島珈琲店 狭山店
ショッピングモールの店と比較すると違っていないことがよくわかる。それでいいのか?

http://www.ufs.co.jp/shop-search/ueshima-coffee-ten/shop_id/667




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