あげたて天兵衛 3年ぶりに行ってみた

埼玉県富士見市 通称 浦所バイパスにある吉野家が始めた天ぷらや。
2014年開店で3年経過した。所用があり大宮に行った帰りふと思い出し立ち寄ることに。



帰って来てからネットで調べると、吉野家ホールディングズでは見つけることができない。どこかに売られてしまったかもしれないが、詳細はわからず残念だ。


もともとは博多天ぷらと呼ばれる、揚げたての天ぷらを順番に目の前に持ってきてくれる、いわゆるお座敷天ぷらだ。福岡にある「ひらお」がその原型である。
この店を見に行った外食関係者は、誰もがこのスタイルの天ぷら屋をやりたくなるものらしい。知っているだけで、トリドール(丸亀製麺)がやっている「まきの」、ホットランド(銀だこ)がやっている「からり」、イオンモールの中で「博多天ぷら たかお」、明太子のやまやが展開する「やまみ」などが、同じ系統、博多天ぷらの店づくり。
サトが始めた「さん天」は「かつや」に近いオペレーションだが、郊外型天ぷらの流れを汲み立地形態としては似たような格好になる。

ひらおでは、天ぷらが出る前に、ご飯と味噌汁が提供される。目の前に食べ放題の御新香、塩辛などが置かれていて、それをおかずに食べ始める。天ぷらが出来上がるまで待つ必要がない。この店でもそのスタイルを踏襲している。提供品は・高菜漬け、御新香、玉ねぎ黒酢漬け。ちょっとチープな感じ。


天ぷらは、2−3個づつ提供される。熱々の天ぷらは戦闘力高い。天丼は売っていないのが潔い。

とにかく、博多「ひらお」の戦闘力が凄まじすぎる。100台近くある駐車場が満車になるランチタイム、カウンターにずらっと並ぶ客と、その後ろにほぼ同数の待ち客が座って待っているのを見ると背筋がゾクゾクする。
しかし、実際に「ひらお」のコピーが成立するのかというと、どうも多店舗化に踏み切るところがないのだから、あまりうまくいかないのだろう。天ぷら自体が、ローカル性というか嗜好の差が強い食べ物であるからだろうか。
天ぷらのタネといえば、海老天、イカ天、あとはサツマイモやピーマンなどの野菜類といった定番を思い浮かべるが、それはいわば東京版というか江戸前というか、いわゆる東日本系のラインアップらしい。
関西や九州では、あれれと目を見張るようなタネがある。大阪南側でびっくりしたのは紅生姜、九州で初見参したのはサバだった。
天つゆも味の濃い薄い、甘い辛いがかなりはっきりと違っている。
福岡ひらおの大繁盛は、福岡市民だけに特化したローカルトップであるのかもしれない。

しかし、天ぷらという一般的な食べ物で、あの繁盛店ぶりを見ると触手が動くよなーと、各企業の責任者、担当者には同慶のいたりでありますね。

簡単にやれそうな気がしてしまうんだよね。


コメント

人気の投稿