最近食べたもの 素晴らしい釜飯とダメなラーメン

横川駅 荻野屋の釜飯はとても有名。釜飯で全国三本の指に入ると勝手に思っているが、久しぶりに横川駅近くまで行ったので、おみやげに買ってみた。駅弁としては完成度高い。お値段はそこそこするが、駅弁をコンビニ弁当と比較してはいけない。商品の完成度、安心度を含め駅弁は日本の食の完成形だ、と言っていたのは知り合いの帝国ホテルのシェフだった。その人は出張の時には東京駅で駅弁を買い、ホテルで食べるのだと言っていた。まさに至言であるなと感動した。
さて、横川の釜飯であるが、これは夜にビールを飲みながら食べるのをお勧めしたい。別にビールにこだわらなくても、日本酒でもワインでも良い。要は、酒の肴として完成度が高いと言いたいだけだ。
上に乗っているトッピングをつまみに酒を飲み、味のしみたご飯で締める。ついでに言えば、一緒についてくるわさび漬けとゴボウ漬けも良い酒の肴であるから申し分ない。

ただし、これはテレビで見たことなのだが、この釜飯は実際に釜で炊いてはいない。
大量に炊いた味付き飯を太いパイプでにゅるにゅると釜の中に押し出して入れる。だから、釜には火にかけた跡、加熱の跡がなく、外側は実に綺麗だ。この辺りがなんとなく不満であり、自分で釜で釜飯を炊いてみたことがある。

当たり前のことだが、釜が小さいので火加減が難しい。すぐに焦げる。釜からつゆが溢れ出し、釜の外側は真っ黒に焦げ跡がつく。確かにこれでは土産もの、駅弁にはならないなと納得する。
ご興味のある人は一度自分で試すと良い。なーに、具材は米と市販の釜飯の素で十分。それなりに満足いくものができるまでには、二、三度チャレンジが必要ではある。火加減は超弱火で。それくらいがアドバイスできることであります。
なんだろうな、この絶妙なバランス。完成され長年愛されてきている駅弁のうまさとはこういうことなのだろう。

横川駅の釜飯は、軽井沢に行く途中の高速道路サービスエリア、佐久インター前、諏訪インター前など結構あちこちで売っている。ちなみに東京駅の駅弁センター(と自分で勝手に思っている)でも売っているかもしれない。大宮駅のコンコースでも売っていたような記憶が・・・。



山梨のラーメン。店名はあえて出さないが、南アルプス市で出会った。飛び込みのラーメン屋。なぜか京風背脂ちゃっちゃ系。まずいわけではないが、うまいぞと進める気にもなれない。確かに、山梨県は人口が少ないせいか、有名ラーメン店は見当たらないような気がする。名物としては「ほうとう」、特に「小作」がチェーンとして有名なので、ラーメン店が広がる余地がないのかもしれない。隣の長野県は最近信州味噌を推しにした「信州系」という感じのラーメン店が増えているので、ちょっと山梨県人に頑張って欲しいところだ。

しかし、このラーメン屋、作業手順に問題があり、15分以上間隔が空いた入店客に同時にラーメンを出すという非常識ぶり。その間、待たせることへの謝りなどなし。餃子の追加注文を進めるセールストークのみ。
ああ、こんな店は消滅してしまえと本当に思った、久しぶりに食物屋で怒ったダメダメな店。観光地での一見客相手の店ではない。ショッピングモールの来店客相手、次回来店促進型の店なのだから、呆れ果てる。経営者はたまに昼のピーク時には自分の店を見に来た方がいいぞと真剣に思う。これだから、外食は色々な意味で舐められるのだ。
当然だが、金を払うのが嫌になる、一食損した気分。
ぜひ、諏訪市にあるハルピンラーメン(おばちゃん達がやっている、行列の切れないラーメン店)に勉強に行って欲しい。




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