肉屋の復権 ステーキハウスのことについて

居酒屋天狗がだしたステーキ大作戦。埼玉県戸田市に開店。店名の由来は「スパイ大作戦」、つまり   Mission Impossible.不可能を可能にするという意味なのだなと、ちょっと買って想像をしている。

確かに普通のファミリーレストランを成功に持ち込むのはたいへんな作戦であるとは思う。
米公算牛肉の解禁を見込んでおステーキ屋なのか、それとも簡単に肉によるゴージャスな定食屋を狙ったのか、この席の動向をみる必要があるのは確か。
ただ、肉系食堂で焼き肉は去年の一昨年と逆風が吹きすぎているので、ステーキ屋という選択肢なのかもしれない。

もともとは居酒屋ダイニング、天狗であったと思われ、昼夜対応の郊外型店舗が、道交法の改正により苦しくなったのではないか。などと思いつつ店を見ると、こののぼりに強烈な違和感を覚える。コーヒーとオムライスとパスタのノボリ、ステーキ屋なのになぜこんな??ともおわせる。

商品自体は無難なところで、肉は可もなく不可もなく、普通の出来上がり、お値段に見合った商品だと思う。最近の肉の芯温70度越えという規制をクリアすべく、鉄ペレットでお好みで火を通してくれという自己責任型の商品提供法は仕方がないとして、その説明を一切しないというのはいささか問題あり。

のぼ英で宣伝しているパスタ、トマト味のナポリタンも、ごく普通の仕上がり。麺の太さは好みの問題とは思うが、いささか細すぎる。普通のナポリタンを狙うのであれば、もう少し太い麺を使うべきか。
ただ、味に問題があるわけでもなく、普通に食べられる商品、品位であるが、いかんせん、ステーキ屋でなぜナポリタンを食べるのかという違和感は強い。蕎麦屋で食べるラーメンに似たようなものか。

おそらくランチ帯のメニューバラエティー強化であろうと推測はするが、びっくりドンキー的なステーキ&ハンバーグで押し切る強さがいるのではないか。周りの席を見渡すと、確かに肉を食べている人が少ない。どうもこのあたりがコンセプトの先鋭化には致命傷になりそうな気がする。

続けて、ステーキの朝クマが何年かぶりで出した新店、千葉 イオンおゆみのに開けた店を視察。
ここは、レストランアーケードの中の一店で、この店以外に和洋いろいろな店があるが、覗きまわると満席になっているのはこの店だけ。ランチの時間帯で比較的女性客が多いかなと思ったら、ママ友的なランチに使われているらしく小学生以下の子供の多いこと。

この店もサラダバーとソフトクリームが食べ放題。よく考えるとステーキ県とまったく同じ提供方法であり、(もちろんカレーもあり)久方ぶりの新店と言う割に、なんとなくパクリ感が痛烈に漂ってくる。

店内は、比較的証明をとしたシックなないそうであるが、店内に響き渡る子供の声がいささかミスマッチ。ママ友ランチ的需要が強いのは千葉郊外のベッドタウンという立地から想定されることであり、おそらく客層のミスマッチが起きていると判断。
メニューは普通にハンバーグとステーキ、焼き方でミディアムレアと注文すると、確かに言ったとおりに焼いてくれているが、これも芯温規制をクリアしているとは言えず、(肉としてはその方が間違いなくうまいと思うが)そのあたりをどうクリアするのかなと、思わず考え込む。

サラダバー付きで880円は、まずまずのお値打ち価格なのかなというのが素直な感想で、だから、満席になっているのだろう。しかし、ガストのランチとの違いは、肉の質の差というほどの明らかな差ではない。一軒ステーキの専門店のようであるが、客層とはミスマッチ。この先どのようにメニューを展開していくのか、半年後にもう一度見てみたい。



ステーキ大作戦 戸田店



エンジョイキッチン あさくま

http://www.asakuma.co.jp/pg1026.html

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