香川県丸亀市で思うこと 骨付鳥と讃岐うどん
たまたまの機会があり、香川県丸亀市を訪れた。
讃岐富士がよく見える平坦な場所であるのだが、人工構築物としては実に雄大な丸亀城がある。ただし、城というより石垣なのだけれど。町の真ん中にそびえ立つし、よく目立つ。昔は金比羅参りに来る人が、丸亀から船で降り立った、繁華な街であったようだ。
四国八十八ヶ所の75番目善通寺は、弘法大師生誕の地のようで、別格の重さがあるようだ。
そんな古の栄華を誇る丸亀で、現在も燦然と輝く「骨付鳥」発祥の一鶴に行って親鳥を食べてきた。
一鶴では二種類の鳥が提供される。
ひな鳥、要はブロイラー、若鳥である。柔らかい、ふんわりとした鶏肉らしさというか、要はいつでも食べている鶏肉であるが。
もう一つは、親鳥。親鳥だから卵を産んでいた鶏が、卵を産めなくなったので食肉としていただくことになったわけで、当然ながら硬い。歯ごたえがあるという言い方では不十分。硬いのだ。
だが、まずいかというと、そんなことはない。自分で注文するのはいつも親鳥。骨つきの親鳥をワシワシと噛み締めると、なんとも言えない、肉を食った感がある。原始人間ギャートルズに出てくる原始肉とはこういう食べ物だと思う。
歯の悪い人にはお勧めできないが、肉を噛み締める楽しみがある。正しい地鶏もこうした歯ごたえのある旨味がある。
コショウと塩味のシンプルさが良い。
そもそも鶏肉は、唐揚げよりもこうして炙った方が美味いのではないかと真剣に思う。
わざわざ丸亀まで行く価値がある一品。
現地でも数多骨付鳥を指す店はあるが、やはり一鶴が一番人気だとのこと。確かにね。地元民行列の店だ。
続いては讃岐うどんの話だ。
ブラタモリで見ただけなので、本当かどうかよくわからないのだが、丸亀周辺が讃岐うどんの発祥の地のようだ。金比羅参りにくる参詣者たちに提供したものらしい。というと、伊勢神宮門前町の伊勢うどんのようなものと同型とも言える。
地元の人気店に連れて行ってもらった。ちょっと欲張りに暖かいかけうどんと冷たいぶっかけを注文。どちらも「小」でたのんだが、讃岐のうどん「小」とは、うどんの玉一つなので、ふた玉食べた勘定になる。しかし、あれれというくらい簡単にふた玉完食。おまけにげそ天とちくわ天も飲み込んでいるのだから、昼飯としてはオーバーサイズなのだけれど、ペロリだった。
讃岐うどんは別腹というか、効率よく胃袋に収まるようだ。東京でうどんを食べるとふた玉はまず無理ではないか。(大盛りは1玉半のはず)
讃岐うどん恐るべし。
某「〇〇製麺」の讃岐うどんとは何が違うのかと言われると、いささか説明が難しいのだが、ツユが違う、出汁が違うとは言えるが、そこから先は感性の問題か。
香川に来たらうどんは1軒で済ませるわけにはいかない。自分の記憶にある「好みのうどん屋」に行くことにした。
讃岐で食べる讃岐うどんのうまさとは、アメリカに行って食べるマクドナルドのハンバーガーと日本で食べるマクドナルドのハンバーガーの差のようなものかと思う。アメリカのマクドナルドのハンバーガーは、どういうのか、獣くさいのだよね。日本のマクドナルドは、なんとなくカップヌードル的な清潔さがあるので、明らかに獣臭さはない。
おまり良い例えではないけれど、香川のうどん屋の「讃岐うどん」は、そんな感じの強さがあると思うのだ。現地の人においしいうどん屋を訪ねても「正しい答え」は返ってこないと、タクシーの運転手に言われた。みんな、美味しさの基準が違う、好みが違うからと。
確かにそうだろうけれど、だからこそ自分の好みを見つけるには、うどん店巡礼をするしかないのだろう。
ガイドブック的なランキングはどうもあてにならないらしい。
今回は、良い店に連れて行ってもらいましたから、ラッキーだったということ。
讃岐富士がよく見える平坦な場所であるのだが、人工構築物としては実に雄大な丸亀城がある。ただし、城というより石垣なのだけれど。町の真ん中にそびえ立つし、よく目立つ。昔は金比羅参りに来る人が、丸亀から船で降り立った、繁華な街であったようだ。
そんな古の栄華を誇る丸亀で、現在も燦然と輝く「骨付鳥」発祥の一鶴に行って親鳥を食べてきた。
一鶴では二種類の鳥が提供される。
ひな鳥、要はブロイラー、若鳥である。柔らかい、ふんわりとした鶏肉らしさというか、要はいつでも食べている鶏肉であるが。
もう一つは、親鳥。親鳥だから卵を産んでいた鶏が、卵を産めなくなったので食肉としていただくことになったわけで、当然ながら硬い。歯ごたえがあるという言い方では不十分。硬いのだ。
だが、まずいかというと、そんなことはない。自分で注文するのはいつも親鳥。骨つきの親鳥をワシワシと噛み締めると、なんとも言えない、肉を食った感がある。原始人間ギャートルズに出てくる原始肉とはこういう食べ物だと思う。
歯の悪い人にはお勧めできないが、肉を噛み締める楽しみがある。正しい地鶏もこうした歯ごたえのある旨味がある。
コショウと塩味のシンプルさが良い。
そもそも鶏肉は、唐揚げよりもこうして炙った方が美味いのではないかと真剣に思う。
わざわざ丸亀まで行く価値がある一品。
現地でも数多骨付鳥を指す店はあるが、やはり一鶴が一番人気だとのこと。確かにね。地元民行列の店だ。
続いては讃岐うどんの話だ。
ブラタモリで見ただけなので、本当かどうかよくわからないのだが、丸亀周辺が讃岐うどんの発祥の地のようだ。金比羅参りにくる参詣者たちに提供したものらしい。というと、伊勢神宮門前町の伊勢うどんのようなものと同型とも言える。
オススメの郊外うどん店まで遠征し、いざ、実食。
地元の人気店に連れて行ってもらった。ちょっと欲張りに暖かいかけうどんと冷たいぶっかけを注文。どちらも「小」でたのんだが、讃岐のうどん「小」とは、うどんの玉一つなので、ふた玉食べた勘定になる。しかし、あれれというくらい簡単にふた玉完食。おまけにげそ天とちくわ天も飲み込んでいるのだから、昼飯としてはオーバーサイズなのだけれど、ペロリだった。
讃岐うどんは別腹というか、効率よく胃袋に収まるようだ。東京でうどんを食べるとふた玉はまず無理ではないか。(大盛りは1玉半のはず)
讃岐うどん恐るべし。
某「〇〇製麺」の讃岐うどんとは何が違うのかと言われると、いささか説明が難しいのだが、ツユが違う、出汁が違うとは言えるが、そこから先は感性の問題か。
香川に来たらうどんは1軒で済ませるわけにはいかない。自分の記憶にある「好みのうどん屋」に行くことにした。
二日目も連チャンでうどんなのに、ためらい無し。札幌や博多で二日連続ご当地ラーメンを食べるかというと、ちょっと抵抗感がありそうだが。讃岐うどんは連チャンどころか、恐怖の5連チャンくらいはありそうだ。
高松市屋島にある有名店で、ちょっと高級らしいうどんを所望する。ともかく、出汁がいいのだと改めて感動する。どうしたらこんなにうまいのか。
出汁は熱々の大徳利で提供される。手で持てないくらい暑いから、首の縄を持って茶碗に入れるのだ。寝言生姜はお好みで(大量投下する)
わらや、うまし、恐るべし。
讃岐で食べる讃岐うどんのうまさとは、アメリカに行って食べるマクドナルドのハンバーガーと日本で食べるマクドナルドのハンバーガーの差のようなものかと思う。アメリカのマクドナルドのハンバーガーは、どういうのか、獣くさいのだよね。日本のマクドナルドは、なんとなくカップヌードル的な清潔さがあるので、明らかに獣臭さはない。
おまり良い例えではないけれど、香川のうどん屋の「讃岐うどん」は、そんな感じの強さがあると思うのだ。現地の人においしいうどん屋を訪ねても「正しい答え」は返ってこないと、タクシーの運転手に言われた。みんな、美味しさの基準が違う、好みが違うからと。
確かにそうだろうけれど、だからこそ自分の好みを見つけるには、うどん店巡礼をするしかないのだろう。
ガイドブック的なランキングはどうもあてにならないらしい。
今回は、良い店に連れて行ってもらいましたから、ラッキーだったということ。
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